がまんする子は賢い子に育つ

　がまんする子は賢い子に育つ

　上の子が扁桃腺を腫らし、小児科・薬局に
連れて行った時の話。

　韓国の薬局では、待っている間にサービスで
健康ドリンクをくれるのだが、そこは
向いに小児科があるために、子供用に
ヤクルトも置いてある。

　ある満三歳か四歳位の子供が冷蔵庫に入っている
ヤクルトをたくさん握り締めて離さず、
駄々をこねていていた。

（うちの上の子と大きさがあんまり
変わらなかったので、少なくとも満三歳以上
だったと思う）　

　母親は恥ずかしさのあまりか
「スーパーでたくさん買ってあげるから」
と言いながら、なんとか冷蔵庫に戻そうと
していたが、子供も泣き喚き大騒ぎだった。

子どもの知力を伸ばす300の知恵 ( 著者：七田真 | 出版社： PHP研究所 )

　子どもの知力を伸ばす３００の知恵
ＰＨＰ研究所　七田眞著

　がまんする子は賢い子に育つ

　非行に走る子どもの特徴は、自分を抑えることが
できず、わがままである、ということです。
　子どもは泣くことで抑止神経が働き、自分を
おさえることを学びます。

　知力の土台づくりとして、がまんすることは、
いいことなのです。

　ママが厳しく、パパが少し甘いのは子どもに
とって支えになります。二人とも厳しすぎると
救いがありません。

　しつけは三歳までが期限

　三歳をすぎてこれはいけないと強く叱っても、
四歳になってからでは効き目はありません。
　わがままな性格はもう直りません。

　ひっくり返って泣く時

　そのような場合、わがままを通しては
いけないのです。無視して泣かし続けるか、
気を別なものにそらせるかして、わがままを
がまんさせなくてはいけません。

　無視して泣きやんだら、やさしく抱いて、
「よくがまんしたね」とほめてあげることが
大切です。

　家と外でしつけが違ってはいけない

　家でのしつけと、レストランでのしつけに
違いがあっていいのでしょうか？
　あってはなりません。

　過ぎたるは及ばざるが如しに書いたように、
韓国の家庭では子どもに食べ物を食べたいだけ
与える。

　だから上記の子どもも恐らく、家庭では
ヤクルトを飲みたいだけ飲まされていたのだろう。

　しかし家では飲みたいだけ飲んでもよかった
ヤクルトが、薬局ではひとつしか飲んでは駄目だ
なんて、子どもはそれで納得するだろうか？

　そして、この子はある程度のところでがまんを
するんだということを教えられていなかったん
じゃないか？
　

　うちの上の子は満四歳になったけど、幸いお店で
ひっくりかえったりすることはなくて、助かっている。

　アンラッキーな日に
書いたように、いじけながらも我慢しようと
する姿勢はある。（ととらえていいのかな？）

　昨日もジュースかアイスを高速道路の休憩所で
買ってあげると連れて行ったが、最初おもちゃに
目が留まり、おもちゃをじーと見ていた。

　でも私が
「今日はおもちゃは買わないよ。
　ジュースかアイスを買ってあげるからって
　最初に約束したでしょ」
と言ったら、素直にジュースを選んだ。

　韓国では子どもの自慢話は大げさにするので、
私も上の子の自慢話をおおげさに書いても
いいよね？

　上の子は幸い、自分の欲望をコントロールすることを
学んでくれたのではないか？
　本当にありがたいことだと思った。

　これから社会にどんどん出て行くに当たって、
自分のわがままをコントロールすることが
出来なければ、社会でうまくやっていけないだろうから。

　でもいっつも我慢、我慢じゃとっても可哀想だ。

　あまりに我慢することばかりだと恨みになるし、
逃げ道がなくなるのもいつか爆発しそうで危ない。

　どこかには甘えられる場所が残っていないと。

　そういう観点で、パパやおばあちゃんになら、
強く言えば買ってもらえると思っている節があるが、
それはそれでいいことだと思った。

　夫のお金のつくり方では
夫は上の子にパワーショベルとダンプカーのセットを
買わされているし、
慰める方法　韓国ＶＳ日本では
姑は上の子にハーゲンダッツの
アイスクリームを買わされているし。

　それはそれでかえってよかったと思える。

　なるべく我慢させるような環境を作らないへ